
“Lullaby” from “The Consul” Gian Carlo Menotti オペラ「領事」より「子守歌」ジャン・カルロ・メノッティ
Here is the link of “Lullaby” from the Pulitzer winning opera “The Consul” by Gian Carlo Menotti (1950). The mother of a political activist, John Sorel, sings a lullaby to her dying baby grandson. Hope you enjoy the haunting melody and beautiful poetry.
ジャン・カルロ・メノッティのオペラ「領事」(1950年)より、政治活動家ジョン・ソレルの母親が瀕死の孫に歌う子守歌です。一度聴くとメロディーと詩が頭から離れなくなります!
‘Seit ich ihn gesehen” from “Frauenliebe und Leben” Schumann 「あの人に会ってから」‐「女の愛と生涯」より(シューマン)
This is one of my favorite German art songs, “Seit ich ihn gesehen” (Since I first saw him), from the song cycle, “Frauenliebe und Leben” (A Woman’s Love and Life) Opus 42, by Robert Schumann. Hope you enjoy!
シューマン「女の愛と生涯」より「あの人に会ってから」を録画しました。「あの方に会って以来、まるで盲目になったよう。どこに目を向けても、起きているのに夢をみているように、あの方の姿しか見えないのです。すべては色あせて見え、妹たちと遊ぶよりも、ただひとり部屋で静かに泣いていたい。あの方に会ってから、まるで盲目になったよう。」逐語訳ではないですが、ざっとまとめるとこのような内容です。
“Oración de las madres que tienen a sus hijos en brazos” Manuel de Falla 「幼子を胸に抱く母たちの祈り」マヌエル・デ・ファリャ
“Oración de las madres que tienen a sus hijos en los brazos” Manuel de Falla 「幼子を胸に抱く母たちの祈り」
This is my recent recording of Manuel de Falla’s art song, “Prayer of the mothers embracing their children”. I sang in D minor, and I think many mezzos can comfortably sing in this key. I am planning to add subtitles to the video soon. Enjoy!
先月、マヌエル・ド・ファリャの「幼子を胸に抱く母たちの祈り」を録音しました。日本語訳が出ているか分かりませんが、「どうかこの子が兵隊になりませんように。そうしたらこの子は連れていかれ、殺されてしまう。死ぬ間際には「お母さん」と言うでしょう。そして、私にはその日も時間も知らされない。」という内容です。ソプラノのキー(D minor)で歌いましたが、Fまでなのでメゾでも十分歌えると思います。近いうちに字幕を付ける予定です。
Passion through Performance @ Carnegie Weil Recital Hall 2019
Back stage at Carnegie Weil Recital Hall on February 2. I know it is always a backstage photo, but photo or video is prohibited at Carnegie without permission.. I had fun singing “Ma rendi pur content” by Bellini and “Una voce poco fa” from “Il Barbiere di Siviglia” by Rossini. ❤ “Una voce” is certainly a crowd-pleaser!
カーネギーホールでは写真やビデオを撮ることが難しいので今回も舞台裏で記念撮影。この細い廊下を進んで右手からステージに入ります。ロジーナのアリアはやはりお客さん受けが良いですね~。
An Evening of Classical Music Sunday April 29
Please join Stephanie Ching (Piano), Veronica Kaninska (Soprano) and Tomoko Nago (Mezzo-soprano) for a spring classical music concert with friends and prosecco. Program includes piano preludes by Gershwin, vocal duets by Mozart, Tchaikovsky, Vivaldi and vocal solos by Puccini, Rossini, etc. Shetler Studio Penthouse 1. 244 West 54th Street, New York NY 10019. Doors open at 6pm. $10 admission. Refreshments will be served. Hope to see you there!
4月29日午後6時半よりシェトラースタジオのペントハウス1でリサイタルをします。ヴィヴァルディ、モーツァルト、チャイコフスキーのデュエットと、私のソロはロッシーニ、モーツァルト、中田喜直の予定です。ご都合がつきましたら、ぜひいらしてください。
春のボーカルケア Vocal care for Spring
ニューヨークは日に日に花粉が強くなっていますが、春はイースターで連日歌うので体調を崩すと地獄を見ます。ということで、今日は私のボーカルケアを少し紹介しますね。
1.まずはお茶から…。
こちらでは、喉にやさしいお茶としてはThroat Coat(写真左)やThroat Comfortがポピュラーで、スーパーで簡単に手に入ります。スリッパリーエルム(ちょっとヌルっとしてます)、リコリス、シナモン、オレンジピールなどが入っていて、どちらも似たような味なのでセールになっている方を買ってます。効果のほどは…ほのかに甘くて飲みやすいのでリラックスはできるかな~。良い感じはします。
2.ネティポット
この魔法のランプ状の青いポット(写真中央)に塩水を満たし、片方の鼻の穴からもう一方の穴へピューッと塩水を流して鼻と副鼻腔を洗浄する、いわゆる鼻うがいというのでしょうか?日本にこういうのがあったのでしょうか?こちらでは割と一般的なようで、昨年の今頃、花粉症が悪化した時に医者にすすめられて、かなりのカルチャーショックと闘いながら使い始めたのですが、今ではもうこれなしでは生きていけないほどネティポットの虜に‼蒸留水を使うようにとか、お湯を沸かしてから人肌まで冷ましてとかいろいろ書いてあったかもしれないけれど、私は水道水を適温にして使ってます。専用の塩を切らした時に料理用の海の塩を使ってみましたが、これは真似しない方が良いでしょう。歌いやすいです。旅行にも持っていきます。
3.マヌカハニー
花粉症対策にすすめられて、当初はウィダースプーン社のものを買っていましたが、今自宅にあるのはこれですね。MGOとか数値は分からないけれど、効いているような。はちみつは喉に良いから毎朝少し食べるようにしています。
4.のど飴
Grether’s Pastillesはスイス製のグリセリンののど飴で、少し高級ぽい薬局で売っています。グミキャンディーをかたくしたような食感で危険なほど美味。私がいつも買うのはブラックカラント味(写真手前)で、値段も張るので、ほぼおまじない代わりになっています。今切らしていますが、Vocalzoneも人気で、こちらはリコリスとメントールが強いです。どれだけ効き目があるかは正直言って分からないけれど、この二つを愛用するようになってしまいました。そう言えば、カーネギーホールでは観客用にリコラのハーブキャンディがふんだんに用意してありました。
5.Roxalia
Boiron社のRoxaliaは、声がれに効くホメオパシーのレメディーなるもので、私は効果を実感できるので常備しています。ホメオパシーについては賛否両論あるようですが、Boironの製品はスーパーでも簡単に買えるようになっています。それでもご利用はご自身の判断で。
思ったよりもずっと長くなってしまいました。Happy singing!
カーネギーのワイルリサイタルホールWeil Carnegie
Passion through Performance Concert at Weil Recital Hall, Carnegie, in March 2018. Stephanie (Piano), Veronica (Soprano) and I performed “Ah guarda sorella” from “Cosi fan tutte” by Mozart.
カーネギー・ホールにはアイザック・スターン・オーディトリアム、ザンケル・ホール、ワイル・リサイタルホールと3つあり、そのうちのワイル・リサイタルホールでモーツァルトのデュエットを歌いました。ソプラノのベロニカとバックステージで記念撮影(10センチヒールで転ばないか心配でした…。)
「むごい運命よ」ロッシーニ作曲「アルジェのイタリア女」より 日本語付
お気に入りのアリア「むごい運命よ」の録音に自作の翻訳を付けました。船が難破し、囚われの身となって窮地に立たされたイザベッラが突如開き直り、ここは女を武器にしてこの場を乗り切ろうと宣言する、めちゃくちゃながら楽しい場面です。同じくロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」のロジーナよりも音域が低く、私には歌いやすく感じます。どちらも一見、保守的でおしとやかなお嬢様が、軽快なコロラトゥーラに乗って強さとやる気を見せていく、かわいらしい役柄です。
アンナ・ボレーナ Anna Bolena
昨晩は、大好きなオペラ「アンナ・ボレーナ」の稽古に行った。ドニゼッティ作曲のこのオペラ、音楽的にはキャッチーで早い旋律も多く、ロッシーニによく似た感じがするのだが、そこまで軽くなくて、話もかなり暗い。けれども、例えば「セビリアの理髪師」がコメディとして笑わせることを趣旨として書かれているのに対し、ボレーナはあまりにも深刻で激しくて逆に笑いのツボにはまってしまい、第一幕のフィナーレではもうおかしくて笑いをこらえるのに一苦労する。王妃アンナのテンションが高まるほどに、なぜかおかしさも増す。
アンナ・ネトレプコのボレーナを録画で観た時は、彼女の内面に人の笑いを誘う独特の何かがあるのだろうかと深読みしてしまったが、私が歌っているグループでも同じだった。要は、アンナがすべてを出しきるほど、キャッチーでエキサイティングな音楽にのせて気持ちが高揚し、楽しさも増すのだろう。「やってくれた」、歌舞伎で言えば「待ってました」という気分になる。
私が歌うのは小姓なのか宮廷楽師なのかよく分からないが、メゾよりさらに低いコントラルトのスメトンという役で、”E sgombro il loco”という、王妃への秘かな思いを語った、なかなかおいしいアリアがある。「ファウスト」で青年ジーベルがアリア一曲でさらっていく感じに近いだろうか。だいたいの年格好と職業は「フィガロの結婚」のケルビーノと思えばいい。音域はぐっと低くなるが、装飾音で自由に上がったり下がったりできるので、案外と歌いやすい。
アンナや元恋人のペルシー、国王エンリコ、そして彼の心を奪う侍女ジョヴァンナがドロドロに濃い世界に入っていく中、スメトンは歌も役も軽めで、アンナと深い仲になるわけでもなく、大人の仲間に入りきれない感がある。彼も命がけなのに、少々痛い。それでも、この濃厚な世界を楽しみながら自分はアリアに専念すれば良いので、私としては隠れたもうけ役、とでも言いたくなるのだが、どうだろうか。逆にジョヴァンナは、メゾでありながらやたら高く、そして重めなので、少し苦しそうだ。同じくドニゼッティの「ロベルト・デヴェリュー」にも似たような感じのメゾ、サラだったか、あれも同じで、少なくとも今の私には絶対無理である。
興味深かったのは、ペルシーを歌っているテノールが、別の機会に「セビリアの理髪師」でアルマビーヴァ伯爵を歌っていた際、息を吹き返したように声が伸びやかになっていたことだ。話を聞いてみると、似たような音域でも、やはりペルシーの方が重くてきついのだそうだ。
ちなみにこのオペラは二幕物で、スメトンの出番は第一幕に集中している。第二幕もジョヴァンナが裏切りを告白し、王妃がそれを許す濃いデュエットをはじめ、主要人物の大半が死刑宣告を受けたり、アンナの気がふれてしまったりして、目が離せないはずなのだが、第一幕のフィナーレがあまりに強烈なためか、自分の出番が少ないためか、ついテンションが下がってしまう。
ともかくも、おすすめの作品です。